歯の話

こどものお話ライブラリー

なぜ歯磨きするの?

今回は「なぜ歯みがきをしないといけないのか?」というお話です。
子供の頃からきちんとした歯みがきの習慣を作ることが大切、そんなことは今や誰でも知っています。
では「歯医者で歯が治るのなら、なぜ歯みがきが必要なの?」という問いに答えられるでしょうか?よく10代の患者さんにこの問いかけをしますが、明快に答えられる方はいません。大人でもきちんと解答出来る方は意外に少ないのでは?と思います。

その答えを知るためにまず、「なおる」という言葉の意味を考えてみて下さい。「なおる」という言葉には、実は種類があります。
骨折は適正な処置をすれば折れた骨もまたつながり「治り」ます。皮膚もまた同様に、出血するような切り傷も時間が経てばつながり「治り」ます。では虫歯の場合はどうでしょう?
虫歯は歯医者に行けば痛みがなくなったり、咬めなかったのが咬めるようになったりします。歯医者はこれを「なおる」と言っています。ところがその代り歯自体は樹脂や金属といった「人工物」に置き換わってしまいます。つまり歯医者の言う「なおる」は「治る」ではなくて「直る」ではないでしょうか。車や家、家電製品などの「修理」「修繕」に近いとも言えます。つまり、虫歯に関しては「歯医者は歯を治せない」わけです。これが冒頭の問いの答、歯みがきをしなければいけない最大の理由です。
改めていうこともないくらい当たり前な理由ですが、虫歯ができてしまうと「歯医者へ行っても元の歯には戻らない」「歯医者へ行っても取り返しはつかない」のです。この事実に大人も子供も意外にというよりむしろ「ほとんど気づいていない」のではないでしょうか。

ES細胞やiPS細胞によって近年「再生療法」の発達が期待されています。「再生療法」が確立されれば歯を「治す」事も可能ですが、現在研究は進められているものの、歯に関しては再生療法はまだまだ遠い未来の話です。また、仮にその技術が確立したとしても、世間一般に浸透し、末端の歯科医院で施術が可能になるためには長い時間が必要です。例えば、現在ではどこの歯科医院でも施術できるくらいに末端まで浸透した「インプラント治療」、実は世界初の臨床応用は1965年です。つまり一般人が恩恵にあずかれるまでに実に40年もの年月が経っていることになります。そして価格も問題です。気軽にその新しい治療法を選択できるお値段に果たしてなるのでしょうか?夢の無い残念な話ですが、どこまで行っても歯を「治す」ことが近年中に可能になるとは到底考えられないのです。

やはりきちんとした歯みがきと定期チェックの実践あるのみです。そうすれば歯を「直す」ことなく「守る」事ができます。

永久歯のお話

なぜ歯は生えかわるのでしょう?それも一度だけ。何度も生えかわれば少しくらい悪くしたっていいのに・・・、そう思う方は多いと思います。 乳歯が永久歯に生えかわるのは「成長に伴う体のサイズ変化に対応するため」と言えるでしょう。なんだか当たり前すぎてつまらない理由ですが、そこには意外にドラマがあります。

首から上の部分、頭部顔面の中で、成長につれて一番大きくサイズ変化するのはどこでしょう?だんだん知恵がついてくるのだから「脳」でしょうか?いいえ、答えは「顎」です。実は脳の大きさはいくつになっても生まれた時のままほとんど変わりません。「眼球」も同じくほとんど変わらないそうです。簡単に言うと顔面の上半分は一生を通じてあまり大きさが変わらないのです。これに対し、顔の下半分は大きく変わります。

成長を支え、体を維持していくには食べなければなりません。母乳やミルクだけだったのがだんだん大人と同じものを食べるようになり、その量も増えていきます。それに対応すべく顎は上下的にも前後的にも大きくなり、食べる能力を増やしていきます。となるとそのうちに今までよりも大きく、かつ効率よく咀嚼できる歯=永久歯がどうしても必要になるわけです。

永久歯が生えると当然咬みあわせも変わります。歯自体が大きいので下顔面が上下に長くなります。これで顔つきが「大人」になっていきます。大人と子供の顔つきの最も大きな違いは 顔の下半分の長さ。そしてそれは同時にお口が機能的にも大人になった証でもあるのです。

このように見た目にも機能的にも劇的な変化をもたらす永久歯ですが、じつは登場するずいぶん前、胎児の頃から生えるその時を待っています。一般的に最も早く生える永久歯「6歳臼歯」、これが作られ始めるのはなんと胎生4か月頃!まだ乳歯でさえ完成していない歯があるという時期に、すでにあごの骨の中で作られ始めているのです。さらに、そんなに早くから作り始めてるというのに、生えた時点ではまだ根の先までは出来上がっていないのです。全部完成するのはなんとさらに数年後、何とも気の長い話です。これではしょっちゅう生えかわるなんて到底無理。人間の歯は構造が複雑なので完成までにとんでもなく長い時間が必要なのです。

長い長い準備期間の果てやっと生え、成長発育を支え、さらには顔貌も作る永久歯、これほどのものをダメにしてしまう勇気は私にはありません。

フッ素塗布は、ムシ歯の予防に有効

フッ素の働きは大きく分けて、歯に直接働く作用と口の中の環境に働く作用の2つに分けられます。歯に直接働く作用は、歯の表面のエナメル質にフッ素が取り込まれ、歯質を強化し、エナメル質が酸に溶けにくくなる性質が現れ、歯自体にムシ歯に対する抵抗力が得られます。
また、ロの中の環境に働く作用では、フッ素が口腔(こうくう)内の細菌の活動や唾液などに含まれる酵素の働きを抑えることにより、酸を作る働きが低下して、ムシ歯の発生が抑えられる環境を作りだします。この2つのメカニズムが働いて、ムシ歯予防となるわけです.特に生え姶めた歯にフッ素を塗ることは効果的で、乳歯では1~3才頃、永久歯では6才臼歯(第1大臼歯)が生え始める6~7才頃、さらに永久歯の生え揃う11才頃ほでにフッ素塗布を行うのが良いとされています。フッ素塗布はあくまでもムシ歯の予防です。歯磨きを上手にしてお口の中を清潔に保つことがフッ素の効果をさらに強化することになります。

乳歯の話

乳歯は大体生後6ヶ月ごろから下の歯からはえてきます。そして、2歳半から3歳ぐらいまでに全部はえそろいます。上下全部で20本あります。前歯の真中から奥に向かってABCDEとかぞえます。
乳歯の治療方法は基本的に永久歯と同じです。まず、生えたばかりでムシ歯になりやすい乳臼歯DEには、合成樹脂で噛み合わせの溝を埋めます。これは健康保険でできます。
ムシ歯になった時の治療法は、悪い所を削り、金属や合成樹脂を詰めます。ムシ歯が大きかったり、神経を取ったときは歯が欠けやすいので、金属の冠を被せる事もあります。
早期に多数の乳歯を喪失してしまった場合、乳歯の入れ歯も考えられます。それは後から生えてくる永久歯の場所を確保するためです。
歯と歯の間がムシ歯になったり、ムシ歯で歯が喪失してしまった場合、後ろの歯が少し前の方に動き、その乳歯が動いた分だけ、永久歯の生えるための場所が狭くなります。永久歯がきれいに生え揃うには乳歯がとても大切な役割をしています。
詳しくは歯科医院でご相談ください

清涼飲料水とムシ歯

ムシ歯の原因は、歯の表面に着いている細菌が砂糖などを分解してつくる酸で 歯が溶かされるためです。ですから、ムシ歯にならないように。私達は歯を磨くのです。ところが、食後 に歯を磨いても間食や飲物に含まれる砂糖が原因でムシ歯になることがあります。意外な盲点になってい るのが、ジュースやコーラの様な清涼飲料水や、野菜ジュース、イオン飲料(スポーツドリンク等)です。 特に後者の商品は市販のジュースや清涼飲料水と比較して良いと考えてみえる方がいます。特に表示のな い果汁100%には清涼飲料水と同程度、野菜ジュースには防腐剤として、砂糖が使われています。
清涼飲料水などが常に冷蔵庫に入れてあり、子供が勝手に飲める様にしてある家庭では、甘いおやつを 控えてもムシ歯をつくりやすく、飲物を自由に与えていると、空腹感が癒されて食事がしっかり取れなく なります。


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